ナナとカオルが好きすぎて辛い

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ナナとカオル 3巻のエピソードと感想

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ナナとカオル3巻の収録エピソードと、読んだ感想です。

3巻に収録されている話

タイトル 初出
第18話 やりすぎバカ ヤングアニマル嵐 2009年No.4
第19話 ヤングアニマル嵐 2009年No.5
第20話 3Pの予感 ヤングアニマル嵐 2009年No.6
第21話 3Pの布石 ヤングアニマル嵐 2009年No.7
第22話 3Pに着手 ヤングアニマル嵐 2009年No.8
第23話 3Pを放棄 ヤングアニマル嵐 2009年No.9
第24話 Piss Panic Pinch ヤングアニマル嵐 2009年No.10
第25話 たいへんよくできました♡ ヤングアニマル嵐 2009年No.11

3巻はカオルとナナにとってのトラブルメーカーでもあり救世主でもあるボクっ子、館 涼子が初めて登場する巻です。

また、3巻末のエピソードを以って、ヤングアニマル嵐での掲載が終了し、ヤングアニマル本誌へと移行しました。

エピソード別まとめ

緊縛&撮影プレイ(2巻第12話からの続き~3巻18話)

文化祭(桜花祭)準備でのナナとカオルのエピソード(3巻19話)

館 涼子との初絡み(3巻20話~25話)

見どころ・読んだ感想

3巻はその大半が館 涼子とのエピソードに割かれていますが、個人的には前半2話のインパクトがすごく強いです。

館さん自体は悪い子じゃないし、むしろ最終的には二人にとっても大切な人間に成長していくんですけどね。

あー・・・でも読み返してみたら館さんとの初絡みエピソードにも名シーンがたくさんありました。ダメだ。必読だ。

完全にわかっちゃったじゃない

3巻で一番印象的なシーンは18話のラスト。
ナナが頭の中で

あーくそっ!!カオルめっ!!
カオルにまんまと・・・
カオルのバカッ!バカカオルッ

・・・もう

もう・・・完全にわかっちゃったじゃない
・・・私

私・・・私・・・が

私がカオルと同じ・・・変態だっ・・・てこと

って考えているところ。

前日の夜の”息抜き”で自分が変態だと認めてしまうことが怖くて泣きだしてしまったナナちゃん。
でもそんな自分としっかり向き合ってこの結論が出たわけですよ。

これはもう作中屈指の名シーンですね!
ナナちゃんにとってのターニングポイントでもあります。

桜花祭でのナナ

次の19話は単発で、”息抜き”のないエピソードでした。
※個人的にはこういう話がもっともっと見たい・・・。

文化祭の準備をサボろうとする面々(堂本・星野や、1-Cの蘭ちゃん)に対して、ナナちゃんの強烈な嫌味というか・・・激が飛びます。

この強気な一面。
妥協を許せず、自分の信念を曲げられない感じ。

読了後の僕らにしてみたら愛おしい部分ではあるものの、やっぱり同級生や後輩にしてみたら「畏怖すべき存在」・・・いや、厄介な人物だったかもしれません。

ただそれは彼女が「実直に頑張っている」からこその態度の現れなんですけどね。。
頑張ってない、適当に生きている人には理解できない部分というか・・・カオルがあそこまで卑屈になってしまったのもわからんでもない、といった感じ。

ピンチに駆けつけるカオル

ナナちゃんのピンチに大量の花を持って駆け付けたカオル・・・イケメンでした。

そしてナナちゃんの上から花が舞うところ・・・これも作中屈指の美しいシーンだったと思います。

こんなのナナちゃんじゃなくても惚れるわ!

彼女とか全然いないみたいだ・・・って安心してたのになァ・・・

館 涼子(および矢神喜久子)が初登場するエピソードで、「カオルに彼氏が」という話をユカリから聞いたナナちゃんw

しきりに「カオルに浮ついた話がなかったのはそういうことだったのか?」という心配をしていました。

これ、つまりナナちゃんにとってのカオルの評価って、ずっと「キモムラ」と見下されるようなものじゃなかったってことなんですよね。
おそらくは小学校、中学校時代のカオルはもっと他者を引っ張っていけるような存在だったのではないでしょうか。

そういった部分を知っているナナちゃんだからこそユカリの「キモムラ」発言には内心腹を立ててしまうのでしょう。

ちなみに「彼女とか全然いないみたいだ・・・って安心してたのに」という発言の真意は、おそらくまだ「恋心」ではなくて、幼馴染として遠い存在になってしまうことへの不安みたいな、そういう想いだったのではないかと思われます。

(ただ”息抜き”はめちゃくちゃに「したかった」みたいですがw)

帰る・・・ことは ないんじゃ・・・ないかな

あっ・・・後半にも超見どころがありましたね。
第20話にて、お互いの「コンコンッ」を経て集合したあと・・・カオルの焦らしに強がってしまうナナちゃん。

それを逆手にとって「じゃあすぐ帰るよ」と告げたカオルの袖をつまみ・・・

まっま まァその 帰る・・・ことは ないんじゃ・・・ないかな

と引き留めるシーン・・・最高です。
僕の中ではトップ10に入る名シーンだこれ。

ナナに使う

館さんがカオルの部屋に入って見つけたSMのカタログ。
ボールギャグのところに付箋が貼ってあり「ナナにつかう→」とのコメントがw

・・・カオル、何やってんすか。。。
こんなのメモしなくたって覚えてられるでしょ!

結果館さんに勘繰られることになってしまい、三角関係がスタートしてしまうのです・・・。

私にこれ つけさせたくて仕方ない・・・の?

後の巻のエピソードでも似たようなシーンは出てきますが、ナナちゃんの押しへの弱さがボールギャグのエピソードで出てきますね。

「カオルが自分のために用意したもの」「自分に着させたくて仕方がない」ということへの特別感・優越感が彼女を一歩積極的にさせるというか。
カオルはカオルでそれをわかっているのかな・・・?
それともただ愚直に、本能に素直に従っているだけなのか。

余談ですが

もう!あんまり待たせると 私・・・ボールギャグしてやんないぞ! なんて

っていうナナちゃんの想像もめちゃくちゃ可愛かったなぁ・・・。

気持ちいいもん ちゃんと

22話にて館さんに言い詰められてナナちゃんが返した一言。

気持ちいいもん ちゃんと
カオルもちゃんと・・・優しいし

僕はSMというものについてはこの時の館さんと同じぐらい偏見を持っていますし、痛みが気持ちいいなんてにわかには信じられません。

でもナナちゃんがそういうんなら、そうなんだろうなぁ。

逆に言うと女の子にとって「気持ちいい」と思えることがあって、それをお互いに求め合っているのだから、二人の”息抜き”は直接的な性描写はなくとも立派な性行為なんだろうと思えるのです。

ナナはカオルが他人を縛っても平気?

売り言葉に買い言葉で館さんにまで”息抜き”をさせることになったナナちゃん。
カオルはそのことを咎めますが・・・その真意は

ナナは平気なんだよなっ
オレがナナ以外の人縛るのもさっ

この言葉に表れていましたね。

カオルにとってはこの時点ですでに「ナナ専用のS」でいたかったわけですよ。
もともとSMに興味があったのは紛れもない事実ではあるものの、興味と主従関係はまた別の話であって、ましてや興味のために他者を縛るなんて考えてもいなかったんでしょう。

一方この時のナナちゃんはまだ「カオルはああいうの好きだし、いいよね」ぐらいの気持ちでいたのかもしれません。

カオルの発言を聞いても「えっ?」と瞬時には理解できなかったようで・・・カオルが他の人を縛るということがどういうことなのかは実際に体験するまで想像ができなかったものと思われます。

※その後、それを逆手にとったカオルがナナちゃんを煽るような行動を繰り返し・・・結果的にナナちゃんは自分の独占欲に少しだけ気づかされることになりました。

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