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ナナとカオル 4巻のエピソードと感想

投稿日:2020年4月22日 更新日:

ナナとカオル4巻の収録エピソードと、読んだ感想です。

4巻に収録されている話

タイトル 初出
第26話 ベランダに出て ヤングアニマル 2009年No.21
第27話 閉じたくても閉じられないアイテム ヤングアニマル 2009年No.12
第28話 勉強会(前編) ヤングアニマル 2009年No.22
第29話 勉強会(後編) ヤングアニマル 2009年No.23
第30話 「お」のつくお願い ヤングアニマル 2010年No.1
第31話 オーバー・ザ・ニーからの一撃 ヤングアニマル 2010年No.2
第32話 お尻ぺんぺん ヤングアニマル 2010年No.3
第33話 絶叫の美少女にその求めしものを見舞い給う ヤングアニマル 2010年No.5

4巻からはついにヤングアニマル本誌での連載となりました。
※そのため、アニマル本誌では第26話が第1話、第28話が第2話・・・となっていた模様。

嵐が月1掲載だったのに対し、本誌の方は月に2回発行されているので、単純に作業量は倍になったのではないかと思われます。
それでもほぼペースを崩さずに連載されてたのはすごいですね・・・。

第27話は本誌No.12(6月4週発売)だったことを考えると、時期的には3巻の20話あたりに同時進行で描かれていたお話だったことになります。
2巻~4巻までの計4回にわたる本誌出張連載を経て、おそらくは「本誌で行ける!」と判断できる人気を獲得しての移行だったのでしょう。(想像に過ぎないけど)

ちなみに4巻の巻末には大島麻衣さんとのコラボ作品「ナナとまいまいfeat.カオル×ズドン」というショートショートも収録されていました。

エピソード別まとめ

ベランダ露出プレイ(第26話)

開口器プレイ(第27話)

ニップルクリッププレイ(第28~29話)

スパンキングプレイ(第29話~5巻へ続く)

見どころ・読んだ感想

4巻は細かな”息抜き”エピソードがたくさん入っています。
なので息抜き目当てに読みたい人にもちょうど良いというか・・・本誌移行にあたってその辺が意識されていたのかも。

でも、二人の胸キュンエピソードも数多く隠れていました。

オレなんかと

同級生の堂本に、ナナに対して「気おくれ」するかと言われたカオル。

オレなんかと ナナを 比べんなっつーのッ!!

と心の中で怒っています。(で、しっかりナナちゃんの揺れる胸を見てる、っていう)

この時からカオルの中ではナナちゃんに対しての特別な想い・・・ある種の尊敬のようなものがしっかりとあったわけですね。

”息抜き”したいナナ

カオルは当然のこと、ナナちゃんも”息抜き”がしたくてたまらない・・・というのが垣間見える26話。

壁をノックしてもすぐに返事が来ず

いっいないのかなッ カオル いないかァ♡
まっ!!いいか! 今日はもう寝ちゃおっか・・・

と照れ隠しするシーンが可愛すぎます。。。

”息抜き”とはいえSMなわけで、”形を変えた性行為”なわけで・・・主従関係を考えても仕方ないんだけど、たしかにいつも女の子の方から誘わせるのは可哀想ですよね。

紙袋を勝手に開けるナナ

ニップルクリップのエピソードでは、カオルが買ってきた紙袋をこっそり開けちゃうナナちゃんが拝めます。

この子、何気に優等生で通ってるわりには、こういうところだらしないんですよねw
それがいいんだけど・・・。

そのせいでカオルに主導権を握られて・・・っていう話を作るために必要な演出ではあるんですが、なんだか千草奈々という人物の素を描いているようで個人的には好きなシーンでした。

これ・・・”息抜き”の空気だ!!

素の状態だとナナちゃんとまともに会話することすらできないカオル。

でもナナちゃんが紙袋を開けて自滅したタイミングで

この流れ 空気・・・ならっ いける!!
この空気って・・・これ・・・”息抜き”の空気だ!!

と即座に場の空気を読み、Sに転じることができたのは、もはや天性の才能なのかも。

ナナの乳首

作中では絶対に、ナナちゃんと館さんの乳首だけは描かれないようになっています。
これはもしかしたら未成年であるということに配慮されているのか、それともギリギリ見えないというところでの興奮をさそっているのか・・・そのあたりの真意はわかりませんが、とにかく絶対に乳首だけは見えないのです。

・・・が!
4巻の29話においてのみその描写がありました。

といってもナナちゃんの妄想の中での映像なので・・・それが本人のものかどうかはわかりません。

ただ、自分の胸にニップルクリップを付けられたナナちゃんの妄想に出てくるわけですから・・・おそらくこれはナナちゃんの乳首なんでしょう・・・。

よかった、おっぱい魔神風香みたいな形じゃなかったよカオル!!

中3の夏休みまで何もしてなかったカオル

カオルはナナちゃんと同じ桜溝高校を受験するために、中3の夏明けから親が心配するほどの猛勉強をし、結果的に補欠で桜溝高校に合格したらしい。

ラストイヤーのネタバレになってしまいますが、カオルは高校3年の5月から、今度はナナちゃんと同じ東大を受験するために猛勉強をしています。

・・・これは・・・受かるぞ・・・!

桜溝高校は近い

見どころでもなんでもないですが・・・カオルの発言より「桜溝高校は近い」というものがありました。

たしかに二人とも徒歩で通っているようだし、同じ市内にある高校なのかな。

ちなみにユカリもナナちゃんの家にすぐ来れる位置に住んでいたり、矢神家も近くにあることが作中情報から読み取れます。

いいイブだったかな

カオルに勉強を教えていたのはこの年のクリスマス・イブでした。
ナナちゃんは矢神家のパーティに呼ばれていたにも関わらず、カオルとの勉強会(もともと”息抜き”の予定なし)を優先したんですね。

で、結局なんだかんだニップルクリップの刑にあいながらも、親友ユカリには

まァ・・・私の方も いいイブだったかな

と告げました。

いいイブ・・・?
ニップルクリップつけられたことが??w

それともカオルがどうやら自分と同じ高校に行きたいと思って頑張ってくれたんであろうことがわかったから??

いや、単純に”息抜き”なしでカオルと過ごせた夜が良かったんでしょうか。

このあたりのナナちゃんの心境の変化みたいなものが、見ていてものすごく胸キュンだったり。

カオルの成長

この漫画は「ステップアップSMラブコメディ」と謳われており、徐々に主人公たち二人がSM行為に関してステップアップしていく・・・と考えがちですが、その実は「ナナとカオルの気持ちのステップアップ」こそが本筋なのでは?と思っています。

4巻後半からスタートするスパンキングにおいて、カオルの心境にも成長が見られました。

当初は「やってみたかった」という興味でナナちゃんにスパンキングをお願いしたカオル。
後に明らかになりますが、「優等生のナナをいたぶる」という妄想を常日頃から抱いており、そこに性的興奮を感じていたんですね。

でもいざそれが叶うとなった時に、肉体的に傷つけられたナナちゃんを想像し・・・葛藤します。

ナナちゃんはカオルにとっての玩具ではなく、ただ性的な欲求をぶつける存在でもない。
本当はもっと大切な存在なんだということに改めて気づかされるわけです。

正直、こういったカオルの葛藤がなければこの作品は成り立たなかったというか・・・ここまで素晴らしい作品には仕上がらなかったのではないでしょうか。
(単なるソフトSMをネタにした微エロ漫画に過ぎなかったと思う)

叩かれる恐怖<”息抜き”の継続

ナナちゃんは好奇心旺盛なので、自分がこれからやられることに関してはだいたい先行して調べちゃうんですよね。
スパンキングについても事前に検索しちゃっていたこともあり、相当”痛み”への恐怖が高まっていました。

本当は怖いし、やりたくない。

でも拒否すればカオルとの”息抜き”はそこまでになってしまう。

カオルが葛藤している裏で、ナナちゃんもこんな葛藤をしていました。

こういうラブコメの王道展開って、「素直になれない二人の気持ちのすれ違い」だと思うんですけど、この作品に関してはそれがこういう形で出てくるんだなと思わせられるシーンです。

わたしはわるいこです!

個人的な4巻のハイライトは、スパンキング中にトランス状態に入ったナナちゃんの「わたしはわるいこですっ!!」と叫ぶシーン。

規定の10回を超えたにも関わらず、カオルにもっとお尻を叩いてもらおうとするナナちゃん。
ここでナナちゃんの闇というか・・・M属性に堕ちる理由(ゾクゾクしてしまう理由)みたいなものが明かされた感じです。

カオルは知ってか知らずか・・・ナナちゃんの心をグッと掴んでしまったわけですね。
(たぶん知らなかっただろうけど・・・)

小ネタ

4巻では27話だけが少し特殊といいますか、本誌において半年近く前に掲載された読み切りでした。

そのため、前後の話とは実は浮いたエピソードになっています。

26話だと作中で「12/13」という日付が明らかになっているのですが、27話ではナナちゃんと橘さんがすでに知り合いなんですね。
でもナナちゃんが橘さんと初めて出会うのって、2巻ラストに掲載された「バレンタインデー」の時なんですよ。

つまり作中でいうとここからもう2カ月後以降ということになります。(7巻後半ぐらい)

※なんだったらカオルも橘さんと初めて絡むのは4巻の30話だったりするので、コミックス順にそのまま読んじゃうとナナちゃんの方が先に出会ってたことになっちゃうっていう。

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