ナナとカオル6巻の収録エピソードと、読んだ感想です。
6巻に収録されている話
タイトル | 初出 | |
---|---|---|
第43話 | 不器用な甘え方 | ヤングアニマル 2010年No.16 |
第44話 | 初詣でTAKE2(前編) | ヤングアニマル 2009年No.18 |
第45話 | 初詣でTAKE2(後編) | ヤングアニマル 2009年No.19 |
第46話 | ケツ穴っつーのは | ヤングアニマル 2009年No.20 |
第47話 | アナルに取り憑かれし者達 | ヤングアニマル 2010年No.21 |
第48話 | 出す側のアナルと挿れる側の座薬 | ヤングアニマル 2010年No.22 |
第49話 | どうしてもアナルに座薬が入らない | ヤングアニマル 2010年No.24 |
第50話 | アナル大騒動 | ヤングアニマル 2011年No.1 |
第51話 | アナ友の輪 | ヤングアニマル 2011年No.2 |
ナナとカオル6巻連載時は同時に裏でBlack Labelが連載されていました。
前回の5巻末でナナちゃんが自身の「やきもち」に気づくことができたのを思うと、Black Labelの冒頭からナナちゃんがカオルを意識しているのも自然だったのかな。
ちなみに6巻には初回限定版として、OVA(アニメ)のDVDが付いたものも発売されました。
エピソード別まとめ
カオルと館の緊縛外出(5巻~第43話)
ナナとカオル、二人の初詣(第44話~第45話)
ナナちゃんの座薬騒動(第46話~7巻に続く)
見どころ・読んだ感想
6巻は後半がとにかく「座薬を入れる」という話に集中してしまっていますが、個人的にはその直前の「二人の初詣」のエピソードがたまらないです。
ナナちゃんも自分の感情に気づいた後ということもあり、不器用ながらカオルに甘えはじめて・・・めちゃくちゃいじらしい。可愛い。
もうずっとこういうエピソードでいいんだけどなぁ~・・・と思いました。
ナナちゃんの独占欲
館さんがシャワーを浴びている間、部屋で二人キリになったナナちゃんとカオル。(43話)
私・・・カオルを カオルのことただの幼馴染って思ってるって
カオルはカオルだから なんて言ってて・・・でも でもいざとなったら
こん・・・なに 独占欲・・・
カオルのことが好きってハッキリわかんだね。
で、なんやかんやあってカオルに甘え始めるナナちゃん。
イチャイチャしやがって・・・・・・・・・。大好きです。
読者にしても館さんにしても、カオルに持たれかかって(というか膝枕してもらって)、あんな甘えたことを言ってたら「おまえ完全に好きやん」って思うものですけどね。
なぜか当の本人たちは頑なに気づかないようにしているっていう、この甘痒い感じよ。。。
ちなみにこの時カオルはしれっとナナちゃんの髪をなでていますが、どう見ても「Sモード」ではなく「素」だと思うんです。
素の状態でこういうこともできるんじゃん。
好きが溢れたって大丈夫だよ!!っていう、読者のもどかしさを煽ってくれますよまったく・・・。
元旦デート
翌日、元旦には美容室で着付けまでして気合をいれたナナちゃんとカオルの「初詣デート」があります。
ナナちゃんはもう自分の気持ちにうっすら気づいているためか、この日一日のプランまで考えてカオルにベタベタするんですよ。
でもカオルは「自分の気持ちがバレたら主従関係が終わる」と、冷たく(?)突き放します。
そんなカオルの態度に落ち込んでしまうナナちゃん。
見かねたカオルは
緊張すんだよっ!!バーーーカッ
そんなっ!!キレイなっ
と自分の本心、着物姿のナナちゃんがキレイで緊張していたことを暴露・・・しかけます。
はっ!?とした時にはすでに遅し・・・「キレイ」というワードに反応して口元がにやけてしまい、トイレに逃げるナナちゃん・・・可愛すぎ。
キレイ・・・かァ
キレイだって♡
キ・・・キレイだってさ!カオル♡
キレイかァ
そっかキレイ・・・きっ
キ・・・レイだって♡
キレイだってェ!!えへへ♡
って、めちゃくちゃ嬉しそうw
普段学校では怖いキャラなせいか、あんまり言い寄ってくる人もいないんですかね~。
いや、カオルに言われたから嬉しいのか。
プレイ中はいくらカオルに「キレイだよナナ♡」とか言われても「スン・・・」って感じなのに、素で照れちゃってるナナちゃんがヤバすぎました。
6巻のハイライトですよね。
カオルの願い
その後念願の初詣でに行けたナナちゃんは、まっさきに矢神姉の受験のこと、そして翌年の自分たちの受験のことを神様にお願いし、そのあとで自分が素直になれること、カオルの右手が早くよくなることをお願いしていました。
熱心にお祈り(?)するナナちゃんを横目に見ていたカオルは
神様・・・ナナの願い事 全ッ部叶えてやって下さい
オレも・・・できるだけ頑張るから あ・・・あと!あと・・・もう少しだけナナ・・・と
ナナと・・・息抜きを
・・・息抜きかーい!
まぁカオルにとっての”息抜き”は、ナナちゃんと対等でいられる時間ですからね・・・。
要は「ナナちゃんともっと一緒に居たい」ってことなんだよなこれ。
というか、「ナナの願い事 全部叶えてやって」っていうのが、すごくグッときました。
何度読んでも泣きそうになっちゃう。
6巻一番の見どころはここだったかな。
一つ穴の首輪
カオルがナナちゃんを見つめてしまうのを誤魔化すために読んでいたSMグッズのカタログ。
そこでたまたまナナちゃんの目に留まったのが「一つ穴の首輪」でした。
ただ一人の首に合えばいい、世界でたった一人の首にだけ合う首輪。
それが自分の首につくことを想像してしまったナナちゃん・・・下をペロリとしながらいつのまにか「カオルと半々出し合ってオーダーする」っていう気になってました。
読者もSMに精通している人ばかりじゃないから、「一つ穴の首輪」なんてここで初めて知った人が多いのではないでしょうか。
僕もそのうちの一人です。
このエピソードが13巻に繋がってきます。
新学期~校門のおはなし
46話からは新学期(高2の三学期)がスタート。
カオルの手は1週間しないで治った模様。
新学期早々、屋上でアナルの話に花を咲かせる堂本と星野・・・そしてカオル。
それを盗み聞きしてしまった風邪気味のナナちゃんは、頭の中が肛門のことでいっぱいになってしまいますw
矢神会長がカオルとナナちゃんの仲を疑って「千草さんのホントの気持ちわかんないよ 何・・・考えているんだろう 千草さん」とナナちゃんに目線を送った時・・・ナナちゃんが頭の中では「肛門・・・?」と考えていたのは草でしたw
※その後、いつも通りネットを駆使してアナルプレイを検索しまくるナナちゃんも草ァ!w
じぶん・・・で いれましゅ
風邪が悪化したナナちゃん、自宅にお医者さんを呼んで容態を見てもらうことに。
熱を下げるために座薬を入れてもらうことになったのですが、アナルのことで頭がいっぱいだったこともあり、座薬が怖くなってしまうことに。
おそらく普段だったら別に何てこともなかったんでしょうけど、熱で頭が回らないのと、アナルへの恐怖とでおかしなことになってしまったんでしょうね。
お医者さんに「いいでしゅ、自分でいれましゅ」となぜか赤ちゃん口調でお断りをw
その時にしっかりと頭の中では「カオルッ!」となっていましたので、ナナちゃんの中でのカオルの割合がすごく高まっていることを裏付けるエピソードとなりました。
カオルはカオルでナナちゃんが死ぬんじゃないかと心配になり、ベランダづたいにナナちゃんの部屋に行くという命がけの行動を取ったり・・・で、その心配していることがバレたり。
もう大丈夫だよ・・・君たち、付き合っちゃえよ!
カオル いれ・・・て
なんだかんだあって、最終的にカオルに座薬を入れてもらうことをねだるナナちゃん。
Mとして、とかではなく・・・ただ単に熱にうなされて正常な判断ができなくなっていたため、ですね。
普通だったらお医者さんに入れてもらう方が安心だし、赤の他人だし恥ずかしくないと思うんだけど・・・。
このお話を読むときのポイントは「ナナちゃんは熱およびアナルプレイ妄想のせいで正常な判断ができない状態」っていうのを頭に入れておかないとダメです。
じゃないとウォシュレットで気持ちよくなったり、アナルローションを使っても座薬が入らなかったり・・・ありえないですから。
結局「座薬を入れる」という行為だけでかなり引っ張り、次巻に持ち越しとなりました。
小ネタ
6巻第44話にて、ナナちゃんがお正月の着付けをしてもらっている美容室「D’s Belt yokose」。
※D’s Beltはそういう”息抜き”グッズの名称らしいw
そのお店の日めくりカレンダーの日付が「2010年1月1日」となっています。
つまり、作中において、ナナちゃんが17歳の時に迎えるお正月は2010年1月だった・・・ってこと。
逆算すると、ナナちゃんの誕生日が1993年の7月7日ってことがわかりますね~。